ニッパとは?電線作業に欠かせない工具

ニッパは、主に電線やケーブルを切断するために使用される工具で、電気工事やDIY、さらには電子工作など、幅広い分野で必要とされます。電線を正確に切断するための刃が特徴的で、精密な作業にも対応できるよう設計されています。

ニッパの基本構造と機能

ニッパは、一般的に次のような構造を持っています。

  • 刃部: 電線やケーブルを切断するための鋭利な刃が両側に付いています。刃は通常、硬度の高い鋼材で作られており、耐久性と切れ味が重視されています。刃の形状によって、切断面の仕上がりや作業のしやすさが異なります。

  • ジョイント部: 2枚の刃を繋げる部分で、ニッパの動きを滑らかにするための重要な部分です。ジョイントがしっかりしていることで、刃の動きが安定し、力を効率的に伝えることができます。

  • グリップ部: 手で握る部分で、作業のしやすさや長時間の使用による疲労軽減に大きな影響を与えます。一般的には滑りにくい素材が使用されており、人間工学に基づいたデザインが施されていることが多いです。

電線作業におけるニッパの重要性

電線作業において、ニッパの役割は非常に重要です。例えば、電線を適切な長さに切断する作業では、切断面が均一でないと、後の配線や接続がうまくいかないことがあります。また、電線の被覆を傷つけずに内部の導線を露出させる作業でも、ニッパの精度が求められます。

適切なニッパを使用することで、作業効率が向上するだけでなく、電線の品質を保つことができ、最終的な仕上がりに大きな影響を与えます。特にプロの電気工事士にとっては、信頼できるニッパは必須の道具です。

ニッパの用途と応用範囲

ニッパは単に電線の切断だけでなく、以下のような用途にも活用されています。

  • 細かい電子部品の切断: 電子工作や修理作業で、小さな部品やリード線を切断する際にニッパは欠かせません。ミニニッパと呼ばれる小型のニッパは、特に精密な作業に適しています。

  • ケーブルタイの切断: ケーブルタイを束ねる際、余分な部分を切り取るのにもニッパが使用されます。刃が鋭いため、きれいに切断することができます。

  • プラスチックや金属線の切断: ニッパはプラスチック製の部品や金属線を切断する際にも使用されることがあり、その強度と精度が求められます。

ニッパの選択は、作業の種類や頻度に応じて慎重に行う必要があります。適切なニッパを選ぶことで、作業効率を最大限に引き出し、仕上がりも美しく保つことが可能です。

ニッパの種類とその特徴

ニッパは、さまざまな作業に対応するために多くの種類が存在します。それぞれのニッパには独自の特徴があり、作業内容に応じて最適なものを選ぶことが重要です。ここでは、代表的なニッパの種類とその特徴について詳しく説明します。

斜めニッパ(ダイアゴナルカッター)

特徴: 斜めニッパは、その名の通り刃が斜めに配置されているのが特徴です。このデザインにより、狭い場所でも刃を入れやすく、切断しやすいという利点があります。

用途: 主に電線や細い金属線を切断する際に使用され、配線作業や電子部品の取り付けなどでよく使われます。刃が斜めに配置されていることで、作業時に手を避けやすく、精密な作業に適しています。

平刃ニッパ

特徴: 平刃ニッパは、刃が水平に配置されているニッパで、切断面が平らになるのが特徴です。力が均等に加わるため、切断面がきれいに仕上がります。

用途: 電子工作や、プラスチック部品のゲート処理など、正確な切断が求められる作業に適しています。プラモデル製作でもよく使用され、切断面を平滑に保つことができるため、仕上がりにこだわる作業で重宝されます。

ミニニッパ

特徴: ミニニッパは、通常のニッパよりも小型で、細かい作業に適しています。軽量でコンパクトなデザインが特徴で、狭い場所での作業や、小さな部品を扱う際に使いやすいです。

用途: 電子基板上の細かい部品の切断や、精密機器の組み立てなど、非常に繊細な作業に使用されます。また、ジュエリー制作や模型作りにも活用され、小さな部品や線材のカットに最適です。

強力ニッパ(ヘビーデューティーニッパ)

特徴: 強力ニッパは、厚手の電線や太い金属線を切断するために設計されています。通常のニッパよりも刃が厚く、しっかりとした構造を持つため、より強い力での切断が可能です。

用途: 電力ケーブルやワイヤー、針金など、太くて硬い材料を切断する際に使用されます。また、一般的なDIY作業でも、頑丈な素材を扱う際にはこのタイプのニッパが役立ちます。

ラジオペンチ型ニッパ

特徴: ラジオペンチ型ニッパは、ニッパの刃とラジオペンチの先端が一体となった工具です。この形状により、切断と掴む作業を一つの工具で行うことができ、作業効率が向上します。

用途: 電子機器の修理や配線作業など、掴みながら切断する作業が必要な場合に適しています。特に、狭いスペースでの作業や、細かい部品の取り扱いが求められる場面で便利です。

オフセットニッパ

特徴: オフセットニッパは、刃が持ち手からオフセットされている(ずれている)デザインが特徴です。このオフセット構造により、手を障害物から避けやすくし、より安全に作業を行うことができます。

用途: 配電盤内の作業や、狭い場所での電線切断など、手元が見えにくい状況での使用に適しています。オフセットによって力が効率的に伝わり、切断作業がスムーズに行えます。

片刃ニッパ(エンドカッター)

特徴: 片刃ニッパは、片側にのみ刃が付いているタイプで、対象物に対して真っ直ぐに刃を当てることができます。もう片方は平らになっているため、切断対象物を安定させながら作業ができます。

用途: 主にケーブルタイや結束バンドの切断、プラスチックのゲート処理など、精密さが求められる作業に使用されます。また、プラモデル製作や3Dプリント後の仕上げ作業でも重宝されています。

電線作業に最適なニッパを選ぶポイント

電線作業において、適切なニッパを選ぶことは作業効率や安全性に直結します。さまざまな種類のニッパが存在する中で、どれを選ぶべきかを見極めるためには、いくつかの重要なポイントを理解することが必要です。ここでは、電線作業に最適なニッパを選ぶ際に考慮すべき要素を詳しく解説します。

1. 刃の形状と材質

刃の形状: ニッパの刃の形状は、作業内容に応じて異なるものを選ぶ必要があります。斜め刃は多用途に使える一方で、平刃は切断面をきれいに仕上げたい場合に適しています。また、片刃ニッパは片側が平らなため、対象物を傷つけずに切断できるのが利点です。

刃の材質: 刃の材質は耐久性と切れ味に大きく影響します。多くのニッパは、高炭素鋼やクロムバナジウム鋼などの高硬度な材料で作られており、これにより刃の寿命が長く、頻繁な使用でも切れ味が保たれます。チタンコーティングされた刃は、さらに耐摩耗性が高く、錆びにくいというメリットもあります。

2. グリップのデザインと素材

人間工学に基づいたデザイン: 長時間の作業でも手が疲れにくいように、グリップは人間工学に基づいてデザインされていることが重要です。手にしっかりフィットし、力を効率的に伝えられるものを選びましょう。

素材の選定: グリップの素材には、ゴムや樹脂、プラスチックなどが使用されます。滑りにくい素材で作られているものが、作業中に手から滑り落ちにくく、安全に作業を進めることができます。さらに、グリップ部分が二重成形されているものは、耐久性が高く、快適な操作性を提供します。

3. ニッパのサイズと重量

サイズ: ニッパのサイズは、扱う電線の太さや作業スペースに応じて選ぶことが重要です。例えば、細い電線を扱う場合や狭い場所での作業には、コンパクトなミニニッパが適しています。逆に、太い電線を切断する際は、大型の強力ニッパが必要です。

重量: ニッパの重量も重要な要素です。軽量なニッパは長時間使用しても疲れにくいですが、重量がある程度あるニッパは、切断時の安定感が増し、力を入れやすくなります。作業内容に応じて、軽量性と安定感のバランスを考慮することが必要です。

4. 切断能力と用途の適合性

切断能力: ニッパの切断能力は、どの程度の太さや硬さの材料を切断できるかを表します。電線やケーブルの太さに応じた切断能力を持つニッパを選ぶことが重要です。ニッパのパッケージや仕様書には、対応できる素材や最大径が記載されているので、これを参考に選びましょう。

用途との適合性: 電線作業には、単に切断するだけでなく、精密な作業が求められることも多いです。そのため、用途に合わせて適切なニッパを選ぶことが重要です。例えば、配電盤の内部作業や細かな電子部品の取り扱いには、精密なカットができるタイプのニッパが適しています。

5. 耐久性とメンテナンスのしやすさ

耐久性: ニッパは頻繁に使用される工具であるため、耐久性が非常に重要です。耐久性の高い材料で作られていること、またはコーティングが施されているものを選ぶと、長期間にわたり安定した性能を発揮します。

メンテナンスのしやすさ: ニッパを長く使用するためには、定期的なメンテナンスが必要です。刃の手入れが簡単で、錆びにくい素材が使用されているものを選ぶと、メンテナンスの手間が軽減されます。また、刃の交換が可能なタイプも存在し、長期間使用した後でも交換することで新品同様に使用できる場合があります。

6. ブランドと信頼性

ブランドの選択: 信頼できるブランドのニッパを選ぶことで、品質や耐久性、安全性が保証されます。KNIPEX、FACOM、ホーザンなどの著名なブランドは、電線作業において高い評価を受けており、プロの電気工事士からも信頼されています。

保証とアフターサービス: 有名ブランドのニッパは、しばしば保証期間が設定されており、万が一のトラブルが発生した場合でも迅速な対応を受けることができます。アフターサービスが充実しているかどうかも、選ぶ際のポイントとなります。

おすすめのニッパブランドとモデル

電線作業において、信頼できるニッパを選ぶためには、ブランドやモデルに注目することが重要です。ここでは、電線作業で高評価を得ているいくつかの有名ブランドと、その代表的なモデルについて詳しく紹介します。

KNIPEX(クニペックス)

ブランド概要: KNIPEXは、ドイツを拠点とする工具メーカーで、特にペンチやニッパの分野で世界的に高い評価を得ています。精密な加工と高品質な素材を使用した製品は、プロフェッショナルからも絶大な信頼を寄せられています。

おすすめモデル: KNIPEX 74 06 160 強力型斜めニッパ

  • 特徴: KNIPEX 74 06 160は、強力な切断能力を持つ斜めニッパで、太い電線や硬いワイヤーを切断するのに最適です。切断力が通常のニッパの約30%向上しており、特に電力ケーブルや硬度の高い素材を扱う際に重宝します。
  • 材質: クロムバナジウム電気鋼を採用しており、非常に高い耐久性を誇ります。また、刃部は高周波焼入れが施され、硬度と長寿命が保証されています。
  • グリップ: 握りやすい多重成形グリップが採用されており、長時間の作業でも手が疲れにくい設計です。

おすすめモデル: KNIPEX 78 61 125 エレクトロニクス用ニッパ

  • 特徴: このモデルは、非常に精密な作業を行うために設計されたミニニッパです。特に、電子部品のリード線の切断や、細かな配線作業に最適です。
  • サイズ: コンパクトな125mmサイズで、狭いスペースでも使いやすいです。
  • 刃の形状: 刃先が非常に鋭利で、精密なカットが可能です。また、刃の角度が調整されているため、電子部品を傷つけることなく安全に作業ができます。

FACOM(ファコム)

ブランド概要: FACOMはフランスを代表する工具メーカーで、特に自動車整備や工業用の高品質な工具で知られています。その耐久性と信頼性は、プロフェッショナルの間で高く評価されています。

おすすめモデル: FACOM 192.AVSE 絶縁ニッパ

  • 特徴: FACOM 192.AVSEは、1000Vまでの電圧に耐える絶縁処理が施されたニッパで、電気工事士にとって必須のツールです。特に高電圧の配線作業を安全に行うことができるため、信頼性が非常に高いモデルです。
  • 刃の強度: 高硬度の鋼材が使用されており、硬いワイヤーやケーブルでも容易に切断できます。
  • 絶縁性: VDE規格に準拠した絶縁処理が施されており、最大1000Vの電気に対して安全性が確保されています。

おすすめモデル: FACOM 190.16AVSE

  • 特徴: FACOM 190.16AVSEは、プラスチックやソフトワイヤーのカットに特化したニッパです。特にプラモデルや3Dプリントの後処理に適しています。
  • 軽量設計: 軽量でコンパクトな設計が特徴で、長時間の作業でも疲れにくいです。
  • 精密な刃先: 刃先が非常に精密に仕上げられており、プラスチックのゲート処理など、細かいカットが必要な作業に最適です。

HOZAN(ホーザン)

ブランド概要: ホーザンは、日本の工具メーカーで、電子機器や自転車の整備工具など、幅広い製品ラインを持っています。特に電子工作向けのニッパで高い評価を得ています。

おすすめモデル: HOZAN N-5 電工ニッパ

  • 特徴: HOZAN N-5は、電気工事における標準的な作業に最適な電工ニッパです。耐久性が高く、長時間の使用にも耐えられる設計です。
  • 切断能力: 軟線から硬線まで幅広い種類の電線を切断できるため、汎用性が非常に高いモデルです。
  • グリップ: ソフトな樹脂グリップが採用されており、滑りにくく、手に優しい感触が特徴です。

おすすめモデル: HOZAN N-31 精密ニッパ

  • 特徴: このモデルは、特に精密な電子部品のカット作業に適しています。非常に薄い刃が特徴で、狭い場所でも正確にカットできます。
  • コンパクトサイズ: 小型で軽量なため、細かい作業が求められる場面でも使いやすいです。
  • 高精度な刃先: 刃先が精密に仕上げられており、細いワイヤーやリード線をきれいにカットできるため、電子工作や修理作業に最適です。

ENGINEER(エンジニア)

ブランド概要: エンジニアは、日本の工具メーカーで、特にニッチな分野に特化した製品を多く展開しています。独自のデザインや機能性に優れた工具が多く、ユニークな製品ラインナップが特徴です。

おすすめモデル: ENGINEER NS-06

  • 特徴: ENGINEER NS-06は、刃先に特殊な加工が施されており、硬度の高い金属ワイヤーやケーブルを切断する際に特に優れています。
  • 耐久性: 高硬度の鋼材を使用しており、長期間使用しても切れ味が持続します。
  • ユニークなデザイン: 刃先が波状になっており、滑りにくい設計が施されているため、作業中に電線がずれることなく正確にカットできます。

おすすめモデル: ENGINEER NK-16 精密ニッパ

  • 特徴: ENGINEER NK-16は、精密な電子機器の修理や、細かなパーツの切断に特化したモデルです。非常に鋭利な刃を持ち、精度の高いカットが可能です。
  • 軽量設計: 軽量かつコンパクトなデザインで、長時間の精密作業でも負担が少ないです。
  • 刃の精度: 刃先が鋭利に加工されており、ミクロン単位の精密なカットが可能です。


これらのブランドとモデルは、電線作業や精密な電子機器の作業において高い信頼性を持つものばかりです。作業の内容や必要とする機能に応じて、最適なニッパを選び、効率的かつ安全に作業を進めることが重要です。

ニッパの使い方とメンテナンス方法

ニッパを正しく使用し、長期間にわたって良好な状態を保つためには、適切な使い方と定期的なメンテナンスが不可欠です。ここでは、ニッパの基本的な使い方と、効果的なメンテナンス方法について詳しく解説します。

ニッパの基本的な使い方

1. 正しい持ち方

  • グリップの握り方: ニッパを使用する際は、グリップをしっかりと握り、手にフィットするようにします。グリップ部分が滑りにくい素材であれば、より安定した切断が可能です。
  • 手の位置: 刃に対して手を安定した位置に保ち、作業中に手がブレないようにします。これにより、切断時のコントロールが向上し、正確なカットが可能です。

2. 切断対象物のセット

  • 正しい位置にセット: 切断する対象物(電線やワイヤー)を刃の中央にセットします。刃の端を使うと、切断力が分散され、切れ味が落ちるため、中央部分でカットすることが推奨されます。
  • 対象物の安定性: 切断する電線やワイヤーがしっかりと固定されているか確認します。対象物が動くと、正確にカットできないばかりか、刃が欠ける原因にもなります。

3. 力の加え方

  • 適切な力加減: ニッパは強い力を必要とせず、適度な力で切断できます。過剰に力を入れると、刃が欠けたり、ハンドル部分が損傷することがあります。特に、硬い素材を切断する際は、刃が確実に対象物を捉えたことを確認してから力を加えましょう。
  • 切断のタイミング: 切断する際は、一気に力を加えるのではなく、徐々に力を増やしていくのがポイントです。これにより、刃がスムーズに対象物を切断でき、切断面もきれいに仕上がります。

4. 切断後の処理

  • バリの処理: 切断後、切断面にバリ(突起物)が残る場合があります。これは、再度ニッパで軽く切り取るか、やすりで削ることで除去します。特に、電線作業ではバリがあると絶縁不良の原因となるため、注意が必要です。

ニッパのメンテナンス方法

1. 刃の清掃

  • 使用後の刃の手入れ: ニッパを使用した後は、刃に付着した汚れや切りくずを取り除きます。特に、電線の絶縁被覆やワイヤーの切れ端が刃に付着したままになると、次回使用時に切れ味が悪くなる原因となります。柔らかい布やブラシで軽く拭き取ると効果的です。
  • アルコールを使ったクリーニング: 刃をきれいに保つためには、アルコールを含んだ布で定期的に拭き取ることが効果的です。これにより、刃の表面の油分や汚れを取り除くことができ、切れ味を維持できます。

2. 刃のメンテナンス

  • 刃の研磨: ニッパの切れ味が落ちてきた場合、専用の砥石やシャープナーを使用して刃を研ぐことができます。刃を研ぐ際は、刃先の角度を保ちつつ、均一に研磨することが重要です。プロの工具店に持ち込んで、定期的にメンテナンスを依頼するのも一つの方法です。
  • 刃の交換: 刃が著しく損傷したり、摩耗が進んでいる場合は、交換可能なモデルであれば刃を交換します。交換用の刃はメーカーから直接購入できることが多く、工具自体を長持ちさせるためにも有効です。

3. グリップの手入れ

  • 汚れの除去: グリップ部分が汚れている場合は、軽く湿らせた布で拭き取ります。特に、滑り止め効果を持つグリップは、汚れが付着するとその効果が低下するため、定期的な手入れが必要です。
  • グリップの劣化チェック: グリップがひび割れたり、劣化してきた場合は、交換が可能なタイプであれば早めに交換しましょう。劣化したグリップは、作業中に手から滑り落ちる危険性があるため、事故を防ぐためにも重要です。

4. 可動部の潤滑

  • ヒンジ部分の潤滑: ニッパのヒンジ部分は、頻繁に開閉するため摩耗しやすいです。定期的に機械油を少量塗布し、可動部のスムーズさを保つことが重要です。潤滑が足りないと、開閉が固くなり、作業効率が低下します。
  • 油の塗布方法: 潤滑油を塗布する際は、ヒンジ部分に少量を垂らし、ニッパを数回開閉して油を行き渡らせます。その後、余分な油を拭き取ってください。これにより、ヒンジ部分が滑らかに動き、長期的な使用にも耐えることができます。

5. 保管方法

  • 湿気を避ける: ニッパを保管する際は、湿気の多い場所を避け、乾燥した場所に保管します。湿気が多いと、金属部分が錆びやすくなり、刃の切れ味や工具自体の寿命に悪影響を与えます。
  • 保護ケースの使用: ニッパは、専用の保護ケースや工具箱に入れて保管すると、刃が他の工具と接触して損傷するのを防ぐことができます。特に、刃の部分はデリケートなため、しっかりと保護することが重要です。
  • 長期間使用しない場合: 長期間ニッパを使用しない場合は、刃に軽く油を塗布しておくと、錆の発生を防ぐことができます。また、湿気を防ぐためにシリカゲルなどの乾燥剤を一緒に保管すると効果的です。

これらの使い方とメンテナンス方法を守ることで、ニッパを最適な状態で長く使用することができます。工具を大切に扱い、定期的なメンテナンスを行うことで、作業の質も向上し、長期的にはコストの削減にもつながるでしょう。

ニッパ選びの失敗を避けるために知っておくべきこと

ニッパは様々な作業に欠かせない工具ですが、適切なモデルを選ばないと作業効率が悪化するだけでなく、怪我のリスクも高まります。ここでは、ニッパ選びの失敗を避けるために知っておくべきポイントについて詳しく解説します。

1. 用途に合ったニッパを選ぶ

用途に応じた選択の重要性
ニッパには多種多様な種類があり、それぞれが特定の用途に最適化されています。電線の切断、電子機器の修理、プラスチックのゲート処理など、作業内容に応じたニッパを選ばなければ、作業効率が大きく低下します。

失敗例とその原因

  • 電線用ニッパでプラスチックを切断: 電線用ニッパは硬い金属ワイヤーの切断に適しているため、プラスチックを切ると切断面が荒くなることがあります。逆に、プラスチック用のニッパで硬いワイヤーを切断しようとすると、刃が欠ける可能性があります。
  • 精密作業用ニッパを日常の切断作業に使用: 精密作業用のニッパは薄い刃を持ち、細かいカットには優れていますが、厚みのあるものを切断しようとすると刃が損傷しやすいです。

解決策: まず、自分が行う作業内容を明確にし、それに適したニッパを選ぶことが重要です。複数の用途に対応するために、2~3種類のニッパを揃えておくと、失敗を防ぐことができます。

2. 切断能力の過大評価に注意

切断能力の見極め方
ニッパの切断能力は、モデルによって異なります。太い電線や硬いワイヤーを切断するためには、高い切断力を持つニッパが必要です。しかし、切断能力を過大評価してしまうと、実際の作業で刃が欠けたり、工具自体が壊れる原因になります。

失敗例とその原因

  • 細いワイヤー用ニッパで太い電線を切断: 細いワイヤー用に設計されたニッパは、太い電線を切断すると刃が破損する可能性があります。また、切断時に必要以上の力がかかり、手や腕への負担が増加することもあります。
  • 高硬度の素材を一般的なニッパで切断: 硬度の高い素材を切断する際には、対応する切断能力を持つニッパが必要です。適切でないニッパを使用すると、刃が欠けるだけでなく、ヒンジ部分に過度の負担がかかり、工具全体が使えなくなることもあります。

解決策: 切断したい素材の直径や硬度に対応できるかどうかを事前に確認することが大切です。また、製品のスペックを確認し、最大切断能力を超えないように使用しましょう。

3. 刃の形状と精度に注意

刃の形状が作業に与える影響
ニッパの刃には、斜め刃、直刃、丸刃などさまざまな形状があります。それぞれの刃の形状が、切断時の使い勝手や仕上がりに影響を与えます。選択を誤ると、切断面が不安定になったり、作業効率が低下することがあります。

失敗例とその原因

  • 斜め刃のニッパで正確なカットができない: 斜め刃はパワーを必要とする切断には適していますが、正確なカットが必要な場合、刃先が対象物を逃してしまうことがあります。
  • 丸刃ニッパで直線カットがうまくいかない: 丸刃のニッパは丸みを帯びた対象物に適していますが、直線的なカットが求められる場合には不向きです。

解決策: 切断する対象物や作業の目的に合わせて、適切な刃の形状を選ぶことが重要です。直線的なカットには直刃やフラット刃を、パワーが必要な切断には斜め刃を選択するなど、用途に合わせた選択を心がけましょう。

4. グリップのフィット感を確認する

グリップの重要性
長時間の作業を行う際、ニッパのグリップのフィット感や持ちやすさが非常に重要です。手に合わないグリップを使うと、手が疲れやすくなり、作業の精度も低下します。

失敗例とその原因

  • グリップが滑りやすい: グリップが滑りやすい素材でできていると、作業中に手が滑り、正確なカットができなくなります。また、滑りやすさが原因で、手に余計な力が入り、疲労が蓄積します。
  • 手の大きさに合わないグリップ: 手が小さい人が大きなグリップを使うと、十分に力が伝わらず、効果的に切断できません。逆に、手が大きい人が小さなグリップを使うと、手が窮屈で疲労しやすくなります。

解決策: 購入前に実際に手に取って、グリップのフィット感を確かめることが重要です。滑りにくいラバー素材や、手に馴染む形状のグリップを選ぶことで、長時間の作業でも快適に使用できます。

5. 安全性に関するチェック

安全性の確認ポイント
ニッパを選ぶ際は、安全性も重要なポイントです。特に、電気工事などの高リスク作業においては、安全基準を満たした工具を使用することが必須です。適切でない工具を使用すると、重大な事故につながる可能性があります。

失敗例とその原因

  • 絶縁性のないニッパで電気作業を行う: 電気作業において、絶縁処理が施されていないニッパを使用すると、感電のリスクが高まります。特に高電圧の作業では、VDE規格に準拠した絶縁ニッパを使用する必要があります。
  • 老朽化したニッパを使用: 刃が錆びていたり、グリップが劣化しているニッパは、刃が折れたり、手を滑らせて怪我をするリスクが高まります。

解決策: 電気作業には、必ず絶縁性が保証されたニッパを選びましょう。また、使用前に工具の状態をチェックし、異常があればすぐに交換することが重要です。


これらのポイントを理解しておくことで、ニッパ選びの失敗を避けることができます。工具は作業の効率や安全性に大きく影響するため、慎重に選び、自分の作業に最適なものを選ぶことが大切です。

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